2020年8月 6日
★夏の自由研究 お助けシート2★
ペーパークロマトグラフィーで検査のしくみを調べよう
コープデリ商品検査センターのHPで紹介した簡単実験で自由研究をやってみよう!
記事の最後にある「書き込みシート」を使えばまとめ仕上げもカンタン! 今年は人とはちょっと違う、自由研究で夏を楽しもう!!
おすすめの学年:小学校中学年、小学校高学年
この自由研究は、「クロマトグラフィー」というしくみを使います。混ざっているものを分けて、ほしいものを取り出すしくみです。
この「クロマトグラフィー」のしくみは、いろいろな検査にも使われているんですよ。
今回は、「ペーパークロマトグラフィー」(「ペーパー = 紙」を使ったクロマトグラフィー)を、家にあるものを使っておこなう実験を紹介します。
◆好きな色の水性ペン(色が分かれそうなものを考えてみよう)
◆コーヒーフィルター(白いもの)
◆1%の食塩水(100gの水に1gの塩をとかします)
◆はさみ
◆じょうぎ
◆下じき用のアルミホイルや牛乳パック
コーヒーフィルターを使いやすく切る。
コーヒーフィルターを半分に折り、切ったとき左右の長さが同じになるように、じょうぎではかって、下の部分を切り取る。
横の継ぎ目もじゃまな部分は切り取ってもOK。ただ、切りすぎると輪っかにならないので注意してね。
色を分けたいペンを選び、コーヒーフィルターの切った部分(下)から1cmくらいに色をつける(点くらいでOK)。
2枚重なっているので、下のフィルターに色がうつらないように気をつける(アルミホイルを折ったものや、洗った牛乳パックをきったものを下じきにしてはさんでおくといい)。
平らな皿に食塩水を入れて(深さ5mmくらい。ペンで色をつけたところが水にひたらないように)、コーヒーフィルターを立たせる。
下が細くてぐらぐらするときは、真ん中にペットボトルのキャップを平らにはめておくと、たおれにくい。
食塩水がコーヒーフィルターの上のほうに上っていくのといっしょに、ペンのインクの色が分かれながら上っていく。
10分くらいして、きれいに色が分かれたらできあがり!!
インクに色をつけているのは「色素」という目に見えない小さな粒です。
色がちがうと、紙や水との仲のよさもちがいます。
色と水が仲良しだと、水といっしょにどんどんながれて紙の上のほうまでとどきます。
紙と仲のいい色だと、紙にくっついてながれにくくなります。ゆっくり水にながされるので、紙の途中までしか行けません。
このようなことから、色がわがれていきます
もしも、ちがう色でも紙や水との仲のよさがまったく同じだったらわけることはできません。
このように色など、色々なものをわける方法をクロマトグラフィーといい、今から100年あまり前に発表されました。
混ざっているものを分けて、ひとつひとつをきちんと調べるのに役立っています。
今は紙や水のかわりにいろいろなものを使って、何種類ものクロマトグラフィーが使われています。
コープデリ商品検査センターの検査室でもクロマトグラフィーはつかわれています。
コープデリ商品検査センターホームページの「検査項目」のページで探してみよう!
1.使ったペンの色から、どんな色が出てくるか、予想しておこう。
2.使った色のペンごとに、分かれてでてきた色を記録しよう。
3.クロマトグラフィーのしくみをまとめよう。
4.クロマトグラフィーはどんな検査に使われているか調べてみよう。
5.どんな種類のクロマトグラフィーがあるのか調べてみよう。
●自由研究のやりかたのシートはこちらからダウンロードしてください
⇒自由研究_ペーパークロマトのやり方.pdf
●自由研究まとめ用シートはこちらからダウンロードしてください
⇒クロマト用_書き込み自由研究シート.pdf
≪過去の記事≫
【在宅応援】簡単実験1 ~この色水、どうやって作るの?~
【在宅応援】簡単実験2 ~色を取り出してみよう!~
【在宅応援】簡単工作「クロマトdeアート ~母の日にクロマトフラワーの花束を贈ろう~」
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