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食中毒に気をつけよう!

2020年5月14日

食中毒に気をつけよう!
 
毒素型1.pngのサムネイル画像 
 
あたたかくなり、気持ちのよい季節になってきました。
すると、活動的になってくるのは人間だけではありません。
 
 
食中毒菌をはじめとした微生物が活発になってくるのも、この季節です。
安心で笑顔あふれる食卓のために、微生物による食中毒予防の基礎知識を身につけましょう。
 
 
 
 
【食中毒の危険温度】
 
ふやさない温度.png
 
 
食中毒を引き起こす細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になります。
 
10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。
冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖しますので、冷蔵庫の過信は禁物です。
 
そして、ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。
加熱はもっとも効果的な殺菌方法ですが、加熱が不十分で食中毒菌が生き残り、食中毒が発生する例が多いので注意が必要です。
 
温度管理2.jpg
 
  
 
【食中毒予防の3原則】
食の安全クイズでも、もう学びましたね。

 
食中毒を防ぐのに、大切な言葉は 
「ばいきんを ① ○○○○、② ○○○○○、③ ○○○○○」
 
 
ヒント:
①手を洗ったり、調理器具をせいけつにしておくことが大切!
 
②ちゃんと冷蔵庫で保存したり、買ってきたらすぐ調理することが大切!
 
③しっかり中心まで加熱して調理することが大切!
 
 
感染型1.pngのサムネイル画像 
こたえは...① つけない、② ふやさない、③ やっつける です!
 

 
 
家庭での注意ポイントをひとつずつみていきましょう。
 
 
 
 
【食中毒予防3原則 ①つけない
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。
食中毒を防ぐためには、細菌などを食べ物に「つけない」ことが大事ですね。
 
そのために重要なひとつめのポイントは「手洗い」です。
手にはさまざまな雑菌が付着しています。
食中毒の原因菌やウイルスを食べ物につけないために、調理のポイントのつど、手洗いを実施しましょう。
 
手洗い方法.png 
 
手洗いポイントは
・調理を始める前
・生の肉や魚、卵などを触った後
・トイレに行った後
などです。
 
手洗いはいつやるの.pngのサムネイル画像
 
 
ふたつめのポイントは「分ける」ことです。
 
たとえばまな板。
調理ごとに「分けて」いますか?
 
まな板の危険.png
 
肉や魚を調理したまな板や包丁には、肉や魚についていた食中毒の原因となる細菌がついている可能性があります。
そのまな板や包丁をそのまま使って、サラダなどの加熱しない料理を作ると、料理に細菌がうつり食中毒の原因になります。
 
肉や魚など加熱調理が必要な食材用のまな板や包丁、サラダ用の野菜など加熱しないで食べる食材用のまな板や包丁を別々に用意しておくといいですね。
 
肉魚のまな板.png
 
野菜のまな板.png
 


用意できないときは、調理のつどしっかり洗浄・殺菌をおこないましょう。
 
洗浄殺菌のポイント1.png
 
洗浄殺菌のポイント2.png
 
洗浄殺菌のポイント3.png
 
 
 
 
【食中毒予防3原則 ②ふやさない
食品に食中毒菌がついてしまっても、食中毒をおこすまでの菌量まで増えなければ、食中毒にはなりません。
そのためにはどうすればよいでしょうか。
 
買ってきた食品は、冷蔵庫で保存して、早めに調理する! 調理中の食品や残り物を放置しないで、早く食べる! 
 
冷蔵庫の絵.png
 
 
記事の最初にありましたね。
細菌を増やさないための食品の温度管理。
 
猛スピードで増える&ゆっくり増える温度帯、特に10℃~50℃に放置することは避けましょう。
肉や魚などの生鮮食品やそう菜などは、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
 
冷蔵庫.png
 
 
 
【食中毒予防3原則 ③やっつける
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。
やっつける基本は、しっかり火をとおすこと。
 
加熱調理.png
 
しかし、加熱が不十分で食中毒菌が生き残り、食中毒が発生する例が多いので注意が必要です。
特に肉料理や揚げ物は中心部までよく加熱し、中まで火がとおっているか確認することが大事です。
 
ハンバーグの加熱調理実験(コープデリ商品検査センター2F展示)や、揚げ物をしっかり加熱するための工夫(「たっぷりの油で揚げてください」とは?)など、コープデリ商品検査センターでは、家庭で役立つ調査研究もおこなっています。
 
 
また、調理器具は洗浄した後、熱湯や塩素剤などで消毒することが大切です。
特に家庭では、キッチンスポンジが要注意。
スポンジには、細菌が増殖するための「栄養、水分、温度」の条件がそろっています。
細菌のたまり場にならないよう、スポンジを使ったあとはよくすすぎ、しっかりと乾燥させて定期的に消毒しましょう。
 
熱湯消毒.png
 
塩素消毒.png
 
 
 
ここまで読んでくださったみなさんなら、もうおぼえていますね、食中毒の予防3原則。
食中毒菌を ① つけない、② ふやさない、③ やっつける
 
① つけないのポイントは、「洗う」「分ける」
 
② ふやさないのポイントは「すばやく」「低温」
 
③ やっつけるのポイントは「しっかり加熱」
 
このポイントをおぼえて、しっかり食中毒予防をしましょう。
 
 
 
生産者からはじまり、みなさんの手に届くまで、たくさんの人の手を渡って食の安全リレーを続けてきたフードチェーンのバトン。
アンカーであるみなさんが、しっかりと安全のゴールである食卓へ届けてくださいね。
 
フードチェーン.pngのサムネイル画像
 
 
 
食卓を笑顔に、地域を豊かに。
 
 
 
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