2020年4月15日
ウエットティッシュで手の汚れは落ちるの?
ウェットティッシュや除菌シート。
流水で手を洗えない外出時や、ちょっとしたときに手洗いの代用にすることがあると思います。
では、ウェットティシュで手を拭いたとき、ちゃんと汚れは落ちているのでしょうか。
拭いたつもりでいるけれど、気になりますね。
今回、コープデリ商品検査センターで実施している手洗い効果体験で使うブラックライトで確認してみました!
汚れに見立てた蛍光ローションを使用して、ウェットティッシュでの手拭き後の残り具合を確認します。
1.蛍光ローションを手に取り、手のひら・手の甲・指先全体にまんべんなく塗り広げます。
2.蛍光ローションを塗った後の手のひら。全体的に青白く光っています。
3.手の甲も全体的に蛍光ローションで光っています。
4.今回は、ノンアルコールの除菌ウェットティッシュを使用しました。
5.普段している程度の手拭き感覚で拭いてみました。外出時のお弁当前みたいなイメージです。
その結果の手のひらです。
手のひらのくぼみ、指の付け根あたり、親指の付け根など、まだまだ汚れが残っているのがわかります。
ショック!
6.普段程度のシートで手拭き後の手の甲。
つめ先、指先、指の付け根、親指の付け根がしっかり残っていますね。
ここは、流水での手洗いでも残りやすいポイントですが、ウェットシートでも残りやすいことがわかります。
さっと拭くだけでは、こんなに汚れが残るんですね。
では、手洗いポイントを意識して、30秒以上しっかりと拭いてみましょう。
意識するポイントは、指先、指の付け根、手のひら、親指の付け根と周囲です。
さあ、30秒数えながら、拭いてみます!
7.30秒しっかり拭いた後の、手のひらの結果です。
汚れがしっかり落ちましたね。ホッ。
8.30秒しっかり拭いた後の、手の甲の結果です。
こちらも落ちています。
以上の結果から、ウェットティッシュを使って手を拭くときは、汚れの残りやすいところを意識して、30秒以上しっかり拭くことが大切とわかりました。
汚れの残りやすいところは流水手洗いと一緒。
流水洗いの再確認をしながら、ウェットティッシュでの注意点をおぼえましょう!
●手洗いのポイント
1.流水で手を洗い、石けんをつけて手のひらをよくこする。
これは流水手洗い時の泡立てポイントとして重要です。
ウェットティッシュの場合は、手のひらのくぼみを意識して両手を拭きましょう。
2.手の甲をこする。
ウェットティッシュでもしっかり全体を拭きます。
利き手の甲を忘れやすいので、右利きの人は右手もしっかり拭きましょう。
3.指先、爪の間を念入りに。
ウェットティッシュの場合は、指をつまむように、1本1本ていねいに拭きましょう。
ここも、利き手を意識して、拭きやすいほうばかり拭かないように。
4.指の間を洗う。
ウェットティッシュでは指を包むように。
5.の親指方式ですべての指を拭きましょう。
5.親指をねじり洗いする。
ウェットティッシュでもしっかりクルクル拭きましょう。
手のひらと手の甲の境の部分を忘れずに。
6.手首も忘れずに洗う。
しっかりクルクル拭きましょう。
ティッシュの枚数に余裕がある場合は、途中で新しいシートに変えると、さらに効果的です。
正しい拭き方をおぼえて、食中毒や感染症の予防に努めましょう!
※ 蛍光ローションは油性・水性の汚れを想定しているため、やや落ちにくくなっています。
※ 除菌効果やウイルス予防の効果を測定したものではありません。