2026年7月17日
6月25日(木)に毎年大好評の農研機構とのコラボ企画をオンラインで開催しました。
テーマは「お茶のパワーを使い分けよう!~科学で読み解く『カフェインの』との上手なつきあい方~」です。

当日はオンライン企画ということもあり100人を超える組合員さんにご参加いただきました。
参加募集はコープデリの組合員を対象に、HPやカタログと一緒に配布している各会員生協の情報誌、コープくらしサプリにて行いました。
農研機構とは
農研機構(NARO)は正式名称を国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構といい、農業と食品産業発展のため、食料・農業・農村に関する研究開発を行っている機関です。また、研究開発の成果を社会に実装するため、国、都道府県、大学、企業等と連携して共同研究、農業生産者や消費者への成果紹介も行っています。
(1)お茶のパワーを使い分けよう!~科学で読み解く『カフェインの』との上手なつきあい方~
講師:農研機構 果樹茶業研究部門 茶業研究領域
茶利用・加工グループ グループ長 野村幸子様
(2)コープデリ商品検査センターについて
コープデリの食の安全の取り組みと検査の紹介
日本茶には製法や栽培の違いでいろいろな種類があります。
鎌倉時代に中国から入ってきたお茶ですが、日本独自の改良を重ねることで種類が増えていきました。市場に多く出回っているのが「煎茶」です。
◇摘み取り時期
5月・・・一番茶
6月・・・二番茶
8月・・・三番茶
10月・・・秋整枝(秋冬番茶)
一番茶はよくいう新茶、タンニン(渋味や苦味)が少なく、うま味(アミノ酸)が多く含まれています。
◇栽培方法
被覆(ひふく)栽培・・・お茶に覆い被せて栽培。
露地栽培・・・なにも被せずにそのまま栽培。
被覆栽培は、アミノ酸が増え強いうま味、濃い緑色、独特の香りがあります。代表的なのものは玉露やてん茶(抹茶の原料)です。
煎茶の葉に含まれる主要な化学成分(アミノ酸、カテキン、カフェイン)は、他の種類の茶葉よりもお湯に溶け出しやすいため、温度に注意です。
◇一煎目は70~80℃で90秒ほど蒸らします。乾燥した茶葉なので、時間は長めにとり、葉が少し開いてきたタイミングでいれます。強いうま味とほのかな苦渋味となります。
◇二煎目は80~90℃と、一煎目より少し熱いお湯で30秒ほど蒸らします。うま味と苦渋味のバランスがよくなります。
◇三煎目は熱湯を入れ、30秒蒸らすと、すっきりとした苦渋味となります。
(茶葉の種類によっても違いはあります)
冷たいお水でいれるとうま味を感じやすいお茶になります。
①うま味のテアニンと比較的渋味の弱いカテキン(EGC)が、お湯でいれた時と同様に抽出
②渋味の強いカテキン(EGCG)と覚醒作用を持つ苦みのカフェインの抽出量が低減
*ポイント
・カフェインが気になる方は、氷水など水温を0℃に近づけるとカフェイン抽出量がさらに低減します。
・水分補給として飲む場合は茶葉を少なめにし、カフェイン濃度を薄くしましょう。
・水出し緑茶は雑菌が繁殖しやすくなるため、冷蔵庫で保管して一日で飲みきるようにしましょう。
カフェインは過剰に摂りすぎると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠、下痢、吐き気、嘔吐、妊婦さんが高濃度で摂取した場合は胎児の低体重を引き起こすなどの可能性があります。
また、カフェインを摂った後の血中濃度は30分~2時間程でピークをむかえ、4~6時間程で半減します。"カフェインを摂ると眠れない"という方は、飲む時間を考慮するなど工夫しましょう。
・湯の温度で味や成分に大きく差が出ること、水出し緑茶の作り方などわかりやすく教えてくださりとても参考になりました。お茶の歴史、種類などのお話も面白く聴かせていただきました。
・水出しのお茶の時は茶葉を少し少なめにするなど、お茶についてさらに勉強して、普段の生活に積極的に取り入れて行きたいと思いました。あとはカフェインとの上手な付き合い方も学べてよかったです。もっと勉強して、仕事に生かして行きたいです。
・限られた時間の中で、細かく、わかりやすく、丁寧に説明していただき、大変勉強になりました。今回はとても身近な『お茶』がテーマでしたが、それがまた良かったように思います。お茶(緑茶に限らず、その他のお茶に対しても)に関心が高まりました、飲むたびに、考えながら味わう楽しみが増えました。ありがとうございました。