2020年7月30日
食べ物を使った実験や食べ物のヒミツなどを紹介しています。コープ商品を使ったレシピもあるよ♪
電子顕微鏡で食べ物のミクロの姿を見てみよう(第3回)
いつも見慣れたあの食品を、電子顕微鏡でのぞいてみると、いったいどんな姿になっているのか。
コープデリ商品検査センターにある「電子顕微鏡」で見た食べ物の拡大画像を、電子顕微鏡担当のK.Kがシリーズでお伝えしています。
前回の「砂糖」「塩」の電子顕微鏡写真はとてもキレイな結晶でしたね。
次は意外な見た目の電子顕微鏡写真です。
これが何かわかるかな?
ヒントは、夏に茹でたてがおいしい、あの豆です。
こたえは、これ。
枝豆です!
枝豆の表面をよ~~~く見てみると、毛がいっぱい生えていますね。
この、枝豆の表面にある毛を、電子顕微鏡で500倍に拡大した姿でした。
あんなに小さな毛が、こんなに大きく見えるなんて驚きです。
しかも、毛の中は空洞になっている様子もわかりました。
では、少し倍率を下げて200倍で見てみましょう。
毛が少し細くなって、次に見えてきたのはウロコのような表面の姿。
そして、ところどころに、口のような形が見えます。
これは「気孔(きこう)」という、植物が呼吸をするための穴です。
そういえば、「枝豆は呼吸をしているからできるだけ早く茹でたほうがいい」と聞いたことがあります。たしかに、これだけの呼吸の穴が開いていれば、しっかり呼吸をしていることがわかりますね。
できるだけ早く茹でたほうがいいのは、呼吸をすることで豆自身の持つエネルギー(おいしさのもと)を消費してしまうからです。
電子顕微鏡で見てみると、そんな生活の知恵の秘密もわかるんですね。
夏が旬の枝豆は、できるだけ早く茹でて、おいしくいただきましょう!!
拡大リクエスト、待ってま~~す♪
【過去の記事】
電子顕微鏡で食べ物のミクロの姿を見てみよう(第1回):砂糖を見てみよう
電子顕微鏡で食べ物のミクロの姿を見てみよう(第2回):塩を見てみよう