2025年5月 6日
わたしたちの食卓に並ぶ食品は、日々の生活に欠かせないものですが、その安全性を確保するためには、正しい知識と注意が必要です。
4月下旬、国内である食中毒事件が発生しました。
自治体から発表された資料には、
原因は「配水池から供給された水道水」、病因物質は「カンピロバクター」とありました。
はじめてこの細菌の名前を聞く方、カンピロバクター=鶏肉というイメージの方...
今回は、カンピロバクターについてあらためて基本となる内容を学びたいと思います。
・数百個程度と他の細菌より比較的少ない菌数でも発症
・この菌に感染した数週間後に、手足や顔面のまひなどを起こすことがあるといわれています(注)
※(注)カンピロバクターに感染した数週間後に、手足のまひや顔面神経のまひ、呼吸困難などを起こすことがあるといわれており、この病気を「ギラン・バレー症候群」といいます。
生や加熱不足の肉(特に鶏肉や鶏レバー)を食べると症状が出ることがあります。
殺菌されてない井戸水や湧き水、汚染された水なども原因になります。(菌を持っている動物のフンに汚染されている可能性があるためです)
生の肉に使った包丁で切った調理済みの食品も原因になります。
カンピロバクターのリスクを理解し、適切な食品管理を行うことで、食中毒の予防につながります。
過去にはカンピロバクター食中毒と"鶏肉の生食"をテーマに記事をまとめています。
記事はこちら
肉類の調理や保存に関しては、適切な衛生管理が求められます。
行政のHPでは、家庭でできる食中毒予防のポイントがまとまっています。
詳しい情報は、以下のリンクからご覧いただけます。
鶏料理を楽しむために~カンピロバクターによる食中毒にご注意を!!~