2022年6月21日
牛乳のついて詳しく知ろう。というシリーズでお送りしております。 今回は第2回目です。
今回は乳脂肪分の違いについて説明します。今回も検査センタースタッフ一家の飲み比べコメントも交えながら、商品も一緒にご紹介していきます。
<乳脂肪分の違い編~ >
お店では乳脂肪分を調整したものなど、色々な牛乳などを見かけます 。
牛乳は液体ですが、その中には水(水分)だけでなくいろいろな成分が入っています。 牛乳の水分以外、乳脂肪分以外...と分けられます。→詳しくはこちら
③コープ牛乳(乳脂肪分3.5%以上 種類別は牛乳)
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牛乳・・・生乳を加熱殺菌しただけのものです。水など他のものを加えたり、成分を変えたりすることは省令により禁止されています。季節によって牛乳の成分は変動するので、乳脂肪分や無脂肪固形分の〇%の後に「以上」と表示されています。
④コープすっきり仕立て(乳脂肪分2.5%種類別は成分調整牛乳)
成分調整牛乳・・・生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなどの一部を取り除いて成分を調整したものです。 省令による成分の基準は無脂乳固形分が8.0%以上と決められていますが、乳脂肪分の基準はありません。牛乳とまぎらわしいので、「○○牛乳」と表示できません(・・・だから「すっきり仕立て」という商品名なのね!)
<飲み比べチャレンジ ~乳脂肪分の違いはわかる?~ >
③コープ牛乳と④コープすっきり仕立てを飲み比べた結果・・・どちらが成分調整牛乳の「すっきり仕立て」か当ててみたら、悔しいことにお父さんだけ正解。
(何で悔しいのかしら??)家族4人中3人不正解。
娘1「3.8%以上と2.5%以上の違いは難しい!!」
感想、我が家は普段「すっきり仕立て」ですが、こんなに違いがわからないなら、やっぱり「すっきり仕立て」を支持だね。が結論でした。(好みですが・・・)
この他にも、こんな種類の牛乳もありますよ。
コープ北海道十勝低脂肪牛乳(乳脂肪分1.5%種類別は低脂肪牛乳)
低脂肪牛乳・・・遠心分離により生乳から乳脂肪分の一部を除去し、低脂肪(0.5%以上1.5%以下)にしたものです。省令による成分の基準は無脂乳固形分が8.0%以上と決められています。
コープあじわい特農4.4(乳脂肪分4.4%、種類別「加工乳」)
加工乳・・・無脂乳固形分8.0%以上という規定があります。 濃厚型と低脂肪型があります。
濃厚型→濃縮乳やクリーム、バターを加えて「コクがある牛乳が好き」な人にオススメです。
「濃厚」や「特濃」という表示がされています。
低脂肪型→乳脂肪分を少なくしたもので、脱脂粉乳の使用割合が多くなれば、低脂肪型となり乳脂肪分が低くなります。乳成分が多く含まれるので、「脂肪分は少なく、たんぱく質やカルシウムは多く摂りたい」人におススメです。
飲み比べた結果・・・「低脂肪牛乳」と「低脂肪乳」は、味も風味も違いました。そもそもこの二つ製法が違うんですね~。「低脂肪乳」はプロテインなどと混ぜて飲むのにオススメだそうですよ!
この他にも・・・
コープさらっと無脂肪牛乳(乳脂肪分0.2%、種類別「加工乳」)
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無脂肪牛乳とは・・生乳から乳脂肪分を除去し、無脂肪(0.5%未満)にしたものです。無脂乳固形分の基準は8.0%以上です。
その他に種類別「乳飲料」があります。
乳飲料・・・生乳や乳製品を主原料として、乳製品以外のものを加えたものです。無脂乳固形分や乳脂肪分の規定はありませんが、乳固形分(乳脂肪分+無脂乳固形分)は3.0%以上と規定されています。
乳飲料の種類には・・・
<栄養強化タイプ> CaやFe、VDなど、牛乳に少ない成分や、本来含まれない成分を加えたもの
<乳糖分解タイプ> 牛乳を飲むとお腹がごろごろする(乳糖不耐症)人のために、乳糖(ラクトース)を酵素で分解したもの。乳糖がグルコース(ぶどう糖)とガラクトースに分解され、甘味が出ます。
<嗜好タイプ> コーヒーや果汁などを加えたもの
この飲み比べをしてから、私を含め娘たちは、牛乳パッケージの裏側も見るようになり、好みの牛乳をしっかり主張するようになりました。
みなさんのご家庭でも、自分好みの味を探してみたり、(季節によっても味に変化がありそうですし)
脂肪分が気になる時、カルシウムなどを摂りたい時、などその時の気分で選んでみても楽しいかもしれませんね!
"殺菌方法の違い"の飲み比べと商品の紹介もしています。→詳しくはこちら「第1回 牛乳記事特別企画~殺菌方法の違い編」 こちらも合わせてご覧ください。