2020年6月15日
食べものを使った実験や食べもののヒミツなどを紹介しています。コープ商品を使ったレシピもあるよ♪
6月は「食育月間」、毎月19日は食育の日です。
食を通じたコミュニケーションや豊かな食体験を、この機会に楽しんでみましょう。
『なぜなに食のサイエンスシリーズ』
【おいしい!キッチン簡単実験】新ショウガの色変化!
6月15日は「生姜の日」。
いつも食べているおなじみの食べ物で実験してみよう。
実験のあとは、おいしく食べられるよ!
ダウンロードできる実験シートは記事の最後にあります。
食育月間の6月に、お店などで目にするようになってくる野菜のひとつに「新ショウガ(新生姜)」があります。
と、いっても、あまりなじみのない野菜かもしれませんね。
おすし屋さんで出てくる「がり」は知っていますか。
「がり」はショウガの甘酢づけです。
ピリッと辛いけれど、さっぱりおいしい「がり(ショウガの甘酢づけ)」で、おいしく実験しちゃいましょう。
※実験をするときは、必ずおうちの人と一緒におこなってください。
食べ物を作る前にはしっかり手洗いも忘れずに! 手洗いポイントはこちら。
1.準備
【材料】
◆新ショウガ:約300g
◆酢:100ml
◆水:100ml
◆砂糖:大さじ4
◆塩:少々
2.実験方法
①新ショウガは軽く皮をむいて、スライサーでスライスします。
※皮むきはスプーンでこそげ取るようにするとかんたんです。
※スライサーを使用するときは、必ず大人といっしょに、ホルダーを使っておこなってください。
スライサーの刃がキケン!!
ちゃんとホルダーを使いましょう
②スライスした新ショウガを、たっぷりのお湯で1~2分程度ゆがき、ざるにあけます。
塩少々で塩もみして、さましておきます。
③さめたら、耐熱容器に入れておきます。
④酢・水・砂糖をあわせてなべで軽く煮立たせ、③の容器に注ぎます。
熱いので気をつけて!
ふたをして、1時間くらい待ってみよう。すると。。。
どうなるのかな~???
⑤黄色かったショウガがピンクになりました!
あのショウガのピンク色は、ショウガ自身の色だったんですね!
あら熱が取れたら、冷蔵庫に入れて保管してください。
半日くらいから食べられます。
数日おいて、味がしみてもおいしいですよ。
おすしだけじゃなく焼き魚にそえたり、きざんで焼きそばや冷やし中華にも。
ご飯に混ぜてしょうがご飯や、冷やっこ、わかめやきゅうりとあえて、、、といろいろな料理に大活躍!!
6月21日(6月の第3日曜日)の父の日に、お父さんにプレゼントしてみてもいいかも!
新ショウガの色のひみつ、知っているかな。
●どうして色が変わるの?
じつは新ショウガには「アントシアニン」という色素(色の成分)が含まれています。この色素は、酸性やアルカリ性で色が変わります。
ショウガに含まれるアントシアニンはあまり多くないので、はじめはほとんど黄色に見えます。酢を加えることで酸性になって、酸性のときの色の「赤」がでてきたので、ほんのりピンクになります。
「おいしい!キッチン簡単実験2:色が変わるラッシーを作ろう♪」も見てみてね。
●どんなショウガでも色が変わるの?
掘ってすぐに食べる「新ショウガ」は、先端(さきっぽ)を見てみると、赤っぽくなっています。新ショウガはアントシアニンを多く含んでいるので、酢漬けにするとピンク色になります。
↑新しょうが
反対に、掘ってからしばらく乾燥させた「根ショウガ(ひねショウガ)」は全体的に茶色く、赤い部分がありません。根ショウガは酢漬けにしてもピンクにはなりません。
↑根しょうが
ふりがなつきの実験シートはこちらからダウンロードしてください。
在宅実験_新ショウガの色変化.pdf
(Y.N)
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