2024年7月12日
蒸し暑い季節がやってきました。
この季節に気になるのがカビですが、皆さん「カビ毒」ってご存知ですか?
カビは食品や医薬品の製造に利用され、私たちの暮らしに役立っています。その一方でカビは食べ物を劣化させたり、腐敗の原因にもなります。
カビの中には「カビ毒」を作り出すものがあります。(全てのカビが作り出すわけではありません)
カビ毒とはカビが作り出す代謝物のうち、人や動物の健康の悪影響を及ぼす毒素の総称です。現在300種類以上のカビ毒が知られています。
食品にカビが生えているのは肉眼でわかりますが、カビ毒が含まれているかは見た目ではわかりません。
カビ毒の中には熱に強く、通常の調理では減少しないものもあります。一度カビ毒に汚染されてしまうと、取り除くことは困難です。このため農産物や食品にカビ毒をつくるカビを発生させないよう適切に管理することが大切です。
カビ毒は種類によって汚染する農産物が異なります。このため検査センターでは定期的に様々なカビ毒検査を行っています。
近年住宅事情が良くなり、一年を通して室内温度が快適になりました。
人にとって快適な温度は「カビ」にとっても快適な環境です。
商品は開封したら早めに食べること、また、商品記載のある正しい保管方法を守りましょう!
参照:農林水産省「かびとかび毒についての基礎的な情報」