2022年12月16日
【開催報告】「にぼしを解剖しながら命について学ぼう!」
2022年12月3日に親子向けオンライン学習会「にぼしを解剖しながら命について学ぼう!」を開催しました。
コープデリ商品検査センターでは、年末に農林水産省の鶴岡さんをお招きして『食を科学する』と題して、食育と科学のコラボレーションイベントを実施しています。
5回目となる今回は、「にぼしの解剖」をテーマに親子向けにオンラインで開催しました。
今年は参加型の学習会にするために、各ご家庭ににぼしを送付して、一緒に体験していただきながらにぼしについて学んでいただきました。
年末年始に欠かせない「だし」についてもお話しいただきました!
農林水産省よりお越しいただいた講師の鶴岡さんは食育のプロフェッショナルです!
魚といえば鶴岡さん!にぼしの豆知識から特徴、美味しいだしの取り方までたくさん語っていただきました。
その後は実際ににぼしを解剖しながら体の中を見ていきました。心臓や脳、骨、神経など、こんなに小さいにぼしも人間と同じものを沢山持っていることを解剖を通して学んでいただきました。
また、コープデリ商品検査センターからは食を科学する視点で、にぼしだしではなぜ頭と内臓を取るのが一般的なのかと、東西のにぼしの味比べを味覚センサーのデータを用いながらお話ししました。鶴岡さんにもウンチクを語っていただきながら、にぼしについて学びを深めるようなお話をしました。電子顕微鏡でのにぼしクイズでは、同じにぼしでも上下で大きく違うことをお見せしました。
頭と内臓がついたにぼしだしは塩み・苦み・雑味が強いことが分かりました。癖のあるにぼしの生臭みは、雑味として内臓や頭におおく含まれていることが分かります。オンライン開催のため皆さまに飲んでいただくことはできませんでしたが、鶴岡さんに一般的なにぼしだしと頭内臓をとらないにぼしだしを飲み比べていただきました。
頭内臓がついただしには雑味は多いですが、これをうまみだと感じる人も多いので、好みに合わせてだしをとってみてほしいというお話をしました。
最後に、農林水産省 関東農政局の仙石さんより、食育の取組みとして「食文化の継承」のおはなしをいただきました。
食べたことのある日本の行事食・伝統食や、後世に残したい地域の伝統食・行事食などについて、参加のみなさんと一緒に伝承について考えました。
食文化の継承に向けて、自分たちでもできることを少しずつ取り組む必要性を学びました。
盛りだくさんな内容でしたが、にぼしと和食についての学びを深める良い機会となりました。
お子様ににぼしのこと、食文化のことをたくさん知っていただきたい!と考え抜きかなり難しい話になってしまいましたが、皆さまの飲み込みが早くこちらも驚きを隠せませんでした。
沢山のことを知っていただきたいのはもちろんですが、にぼしの解剖を通して楽しみながら命について学んでいただけましたら幸いでございます。
コープデリ商品検査センターではこれからも親子、そして大人向けに食にまつわる様々な学習会を開催してまいります。機会がありましたらぜひご参加くださいませ。