2020年2月14日
諸外国の農産物の安全管理に関わる皆さんの研修を受け入れました(JICA筑波)
コープデリ商品検査センターでは、1月29日(水)に諸外国の農産物の安全管理に関わる皆さんの研修を受け入れました。
独立行政法人国際協力機構(JICA)は、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発 途上国への国際協力を行っています。
今回は、開発途上国の農産物安全管理体制の整備に資することを目的に実施された研修の一環で、コープデリ商品検査センターにおける検査の概要や、消費者との食の安全に関するコミュニケーションを学んでいただきました。
開発途上国の消費者も、農産物の安全性や新鮮さへの関心が高まっています。しかし、開発途上国では生産・加工技術が乏しく、流通インフラが整備されていないなど農産物の安全が担保されていない場合があります。
研修に参加されている皆さんは、自国で農産物の安全管理に関わる行政官として活躍されています。日本の農業生産活動における安全管理体制(行政、農家、加工・流通・販売業者の取り組み)について包括的・体系的に学び、自国の農産物の安全管理体制の改善のための方策を検討します。
コープデリ商品検査センターでの研修は、消費者が出資金を出し、事業や活動の運営に参加し利用する、消費者組織である生協が、食品安全を守るためにどのような検査を行い、消費者とコミュニケーションをとっているかを学んでいただきました。
◆コープデリ商品検査センターの商品検査の考え方と役割について
◆残留農薬検査の歴史について
◆残留農薬検査の仕組みの簡易体験
参加者のみなさんは、消費者が出資金を出し合うことでこれだけの設備を作り、自分たちの食べる食品の安全を確認していることに驚いていました(まだ生協がない、発達していない国も多くあります)。
コープデリがたいせつにしているフードチェーン全体での食の安全の確保についても、自国に持ち帰りたいとの声をいただきました。
◆トライアルキッチンでの減塩に関する展示
(昨日食べた日本のラーメンだ!と盛り上がりました)
見学のあとは、ブラックライトを使った手洗い体験です。普段の手洗いでどのくらい汚れが残っているのかを確認しました。
次に、味覚の簡易テストを体験しました。5味(塩味、苦味、酸味、甘味、うま味)の中から3つの味を判別するテストです。通常の見学に訪れる組合員さんたちからも難しいとの声をいただくテストですが、数名の方が全問正解でした。日本発の「うま味」も世界で知られるようになっているようです。
消費者の思いで、このような商品検査センターが作られて、食の安全が生産から消費者の手元までフードチェーンでしっかりとつながっている様子を実際に体験いただくことができました。これから自国に帰って、食の安全を守っていくために、少しでもお役に立てればと思います。
◆東南アジア、コーカサス、南米など合計7カ国11名の参加者のみなさん
遠くからの研修の参加ありがとうございました!
自国でも消費者のみなさんのため、食の安全を守っていかれることを期待しています!!
コープデリ商品検査センターでは、各種団体の研修の受け入れも行っています。詳しくはお電話でご相談ください。