お知らせ 報告

「年越しそばを科学する」を開催しました

2018年12月25日

農林水産省関東農政局の鶴岡佳則氏を講師にお招きし、「年越しそばを科学する~平成最後の大みそかはこれで決まり!~」というテーマで勉強会を開催しました。

①だしを科学する!
5種類{かつお節、昆布、煮干し、混合(かつお節+昆布)、だしの素}のだしの味比べを行いながら、味のレーダーチャートを作成し、商品検査センターで味覚を数値化する分析機器で測定した結果と比較しました。参加者の味比べの結果、「かつおだしは香りが強く、うま味も強く感じる」、「煮干しだしは素材感があり、複雑な味わいがある」、「混合だしはとてもコクがあり、うま味の余韻が残る」と、分析機器の結果とほぼ同じようでした。

②つゆを科学する!
5種類{かつおだしのつゆ、昆布だしのつゆ、かつおだしのつゆ(減塩)、混合だしのつゆ、めんつゆ}のつゆの味比べと塩分濃度の測定を行い、自分好みのつゆを見つけました。参加者の大部分が、混合だしのつゆが好みであるという結果でした。

つゆの味比べと塩分濃度測定の様子

つゆの味比べと塩分濃度測定の様子

③そばを科学する!
2種類(二八そば、更科そば)の麺を茹で方を変えることによって食感や喉ごし、香りが変わることを顕微鏡を使用しての観察結果や、においを分析する機器での測定結果で確認しました。

茹で方の検証

茹で方の検証

④実食
参加者全員で、5種類のつゆと2種類の麺を複数の方法で茹で、自分好みの年越しそばを探しながら実食しました。

みんなで分担して調理中

みんなで分担して調理中

実食

実食

参加者からは「科学的な説明もあったので、なぜこういった味になるのかとてもわかりやすかった」「普通に茹でる方法しか知らなかったので、水を使った方法を初めて知ってビックリした。家に帰って試してみたい」「今までだしの素ばかり使っていたけれど、だしを比較してだしの素の味の強さがよくわかった。手間だけれど、今日からはきちんとだしを取ってみようと思う」などのご意見をいただきました。

参加者の皆さん、自分好みの年越しそばを発見し、ご自宅で年末にチャレンジしたいと喜んで帰られました。