かびの種類によっては、人や動物に有害な作用を示すかび毒を産生します。食品中で生成してしまったかび毒は、通常の調理加工では完全に分解することはできません。商品検査センターでは、加工食品を中心に発がん性のかび毒として知られるアフラトキシンなどを検査しています。
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たくさんの検体を細かく粉砕して、決められた量をはかり取ります。
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試薬を使って検体からかび毒を抽出します。
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抽出した試験液から水分や油分などを除去します。
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試験液を分析機器で測定します。
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機器で測定された結果を解析し、かび毒の種類と量を判定します。
お餅にかび毒を産生するかびを添加して40℃で保管し、何日目でかび毒を産生するのか実験してみました。その結果、かびが見えにくい状態の2日目でもかび毒を産生していることがわかりました。
日本の気候では、かびがかび毒を産生する可能性は低いですが、お餅など特にかびが生えやすい食品は保管方法にご注意ください。